2011年01月10日

ビーイング・ボーン〜驚異のアメリカ出産ビジネス〜の感想

今日も未公開映画祭に行ってまいりました!今日見たのは『ビーイング・ボーン〜驚異のアメリカ出産ビジネス〜』という映画。

作品情報はぜひこちらから↓
http://www.mikoukai.net/036_the_business_of.html
サイトの作品情報から―――
アメリカの病院や医療保険のビジネス化によるゆがんだ医療の現状を追う。いかにアメリカの医師が金儲けのために不必要な帝王切開や促進剤を使っているかなど、隠された事実に迫り問題を提起する。
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アメリカの新生児の死亡率が先進国では2番目に多いというのはほとんど知られていないことだと思います。
先進国では出産の7〜8割において助産師が介助しているのに対して、アメリカでは7%以下。自然分娩を見たこともないような医師によって、陣痛促進剤を打たれ、リスクが高いと医師が判断すれば、帝王切開がされるという現状とのこと。
帝王切開が実施される比率は年々増えているそうで、病院によっては全分娩数の4割以上において帝王切開が行われるといいます。

映画の製作者、Ricki Lakeは自身の2度の出産体験を元に、アメリカの出産を取り巻く現状について疑問を投げかけます。一度目は病院で出産し、二度目は自宅で出産したという彼女は、出産を「素晴らしい経験」と言い、自然分娩を通してこの素晴らしい経験をもっと多くの女性に経験してもらいたいと語ります。
彼女は過去の文献も引用しながらアメリカで出産の医療化が進んだ背景に迫り、また病院の産科医や、開業助産婦、自宅出産を選択したカップルなどの取材を通して、現在のアメリカの出産を取り巻く負の現状を浮き彫りにしていきます。

私がこの映画を見て一番感動したのは自宅出産を選択した女性が自分の子供が生まれる瞬間を迎えて、この上ない、人生観が変わるくらいの最高の感動を覚える場面です。また、過去の自然分娩の体験を振り返って、「とってもつらかったけれど、人生で最も幸せな経験だった」と語る経験者の声です。

日本においても「出産=痛い、苦しい」といったイメージが多く、そのネガティブなイメージから出産を躊躇する女性も多いと聞きます。その解決案として「無痛分娩」という選択肢ももちろんあるのですが、もし自然分娩の素晴らしさを語る声がもっと目立つようになるのなら、より多くの女性が自信と期待を持って自然分娩にのぞむようになるかもしれません。

自宅出産の良さとして最も共感したのは、自然な体位で出産が出来ること。そして大切な家族や信頼できる助産師さんに見守られながらリラックスした状態で出産を出来るということです。
分娩台に何時間も乗せられて、白衣を着たお医者さんや看護婦さんを周囲に見ながら出産をするのと、
自宅で好きな場所で好きな格好で陣痛と立ち向かいながら、家族と助産師に見守れて出産するのと、
どちらを望むかと言われれば、私だったら間違いなく後者です。可能であれば、という話ですが。
もちろん自宅出産が全ての女性にとって最も良い選択というわけではなく、合併症の危険があるハイリスク妊婦の方や近くに病院のサポート体制が無い場合には、自宅出産も困難になります。

リスクとメリットを考慮した上で、「どのような形で出産をするか」をもっと積極的に考えられれば、人生において貴重な経験を納得のいく形で経験できるようになると思いました。

ちなみに現在の日本で自宅出産で産む割合は0.1%〜0.2%。映画によると、オランダでは妊婦の3人に1人が自宅出産とのこと。
国ごとの違いにびっくりです。

「どういうお産をしたいのか」という問いを突きつけられた映画でした。
posted by youxi at 21:31| Comment(0) | 面白かった本&映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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